永遠なるひとときのあいまに

永遠なるひとときのあいまに

途方のない日々をただ行かなくてはならない事に怯えていたあの頃の自分を
優しく深く大きく包んでくれた あなたのあの眼差しと言葉に救われていました
出来ればあなたの様になりたい
あなたのその温かい手の平や豊かな笑顔を携えて
何者にもならない愚か者にすらなれない自分を慰め 鼓舞し
いつまでも乾かない泥が 足を覆い 覆っては覆いするこの不確かな足裏の
踏んでいる物の形すら分からない感触が 一歩一歩進むごとに
その不確かであるということそのものがより確かなものとなっていく
拭うことのできない現実に
嫌気がささぬよう 生きることを辞めぬよう 光をあて 誉め そやし
どうにかこうにか後進へ行くべき道を示し また
その示そうとする姿勢そのものが意味あることと信じ
自らをも 許していけるのかもしれないと思った その矢先の

あなたの悲惨な裏切り 勝手に命を絶って
拠り所が無くなった 虚ろな日々が分かりますか
ねじって ちぎって なじって なぶって 腐っちゃダメって留まる毎日
そしたら 今日も咲いていた 思えば 毎年そこにいた
出会って 愛して 終わって それでも咲く
「桜って本当に凄いなと思ったんです」

古の愛を知り 物言わず 微笑み たたえて
静かに立つ 風に舞う 何を伝える?桜

ねじって ちぎって なじって なぶって 腐っちゃダメって留まる毎日
そこはかとなく書きつくる日々を あなたへの愛を認める文へと
舞い散る桜への酔いに任せて 大声で泣いては確認しました
あなたは誰よりもひどく されど あなたに「非」など一つもないのです
下唇を噛んで 上目を使って うらめしく眺め でもでも ありがとう
そしたら やっぱり咲いていた 思えば いつでもそこに居た
咲いて散って咲いて散って咲く!!
「桜って本当に凄いなと思ったんです」

古の愛を知り 物言わず 微笑み たたえて
静かに立つ 風に舞う 何を伝える?桜

はら はら 散るらむ花
さあ さあ どうする?人の子

古の愛を知り 物言わず 微笑み たたえて
静かに立つ 風に舞う 「そ」を伝うは桜

道行かば 人を知り 背負うは艱難辛苦
されどまた 人を知り 喜びを身に宿す

静かに立つは桜
永遠なる ひとときのあいま